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ぼびーのつぶやき

吃音のある中高生のつどい2017 第1回を行いました

2017年06月02日



2017年6月2日(金)19:00〜21:00に金沢大学角間キャンパスで、吃音のある中高生のつどい2017の第1回を行いました。

 

 今回は、初参加の方1名を含む、中学生2名、高校生1名の参加がありました。また、スタッフとして、石川言友会の会員の方、言語聴覚士の先生方、金沢大学の学生さん計6名にご参加いただき、小林を含めた計10名で活動を行いました。この3月で高校を卒業されたメンバーがいたこともあり、少し少なめの参加者だったのですが、その分、お一人お一人とじっくりとお話ができました。
 
 つどいでは、以下のようなことをしました。
 
(1)つどいのルールの確認
(2)スタッフの自己紹介
(3)他己紹介
(4)吃音ミニレクチャー
(5)休憩
(6)吃音で困ること
 
まず、以下のルールを参加者全員で確認しました。
 
(1)他の人が話をしている時は、話を最後まで良く聴きましょう。話している途中で、話に割り込んだり、さえぎったりしないようにしましょう。
(2)他の人の話を、頭ごなしに否定しないようにしましょう。ただし、「私は、こうしている」、「私は、こう思う」というのはOKです。
(3)他の人の吃音の状態や家庭環境、生活の状況などを比較するのは、やめましょう。
(4)つどいで聞いたことを、他の人にペラペラ話すことはやめましょう。
 
 次に、スタッフの自己紹介の後、参加いただいた中高生のの皆さんとスタッフ2名でトリオを作り、スタッフが中高生の皆さんにインタビューをし、聞き取ったことを元に紹介する他己紹介をしました。他己紹介では、スタッフの方にうまくリードしていただいたこともあり、どのトリオも話が盛り上がって楽しそうにインタビューをしていました。
 
 続いて、中高生のつどいでは初の試みである吃音ミニレクチャーをしました。今日は、初めてということもあり、「吃音ってどんな状態?」、「どの位いるの?」、「どうしてなるの?」について10分程度のレクチャーをしました。「吃音ってどんな状態?」では、吃音には話し言葉の問題(音の繰り返し、引き伸ばし、つまり)だけでなく心理面の問題(思うように話せないイライラ、恥ずかしい・いけない・ダメだと思う、心配になる、不安になる、色々なことを挑戦しようとする気持ちが失せる)があることをお話しました。また、「どの位いるの?」では、吃音の人は人口の1%いると言われていること、日本には石川県の人口位(120万人位)の吃音の人がいると考えられることをお話しました。「どうしてなるの?」では、吃音の原因はよく分かっていないこと、だけど、「保護者の育て方が悪い」、「性格の問題」、「運動音痴、頭が悪い」ことが吃音の原因ではないことをお話しました。これらのお話は、既に参加された中高生の皆さんはご存じだったようですが、改めてレクチャーを受けることで、それぞれの知識を再確認できた様でした。また、中高生の皆さんからは「吃音の人が1%といるというのは、本当だろうか? 吃音のある人、自分以外見たことがない」、「吃音の原因、やっぱり知りたい!」という意見があり、今後、これらについてレクチャーであらためて取り上げることを約束しました。
 
 その後、10分間の休憩を挟み(休憩時間もおしゃべりで盛り上がっていました!)、最後に吃音で困ることとその切り抜け方について言友会の会員の方など大人の吃音のある方も交えて情報交換をしました。困ったこととして「『おはようございます』などの決まった挨拶」、「電話」、「放送委員」などが出されました。また、その切り抜け方についても、「吃らない様、話し方を気をつける」だけでなく、心理面の問題への対応をしたり、周りの人に理解を得るなど、様々なものが出されました。様々な吃音の切り抜け方を実践されている皆さんは、すごい、と思いました。
 
 次回のつどいは、7月後半に開催予定です。次回も、充実した会となるよう努めていきたいと思います。

 


吃音のある中高生のつどい 活動報告