「ナラティブ研究の最前線−人は語ることで何をなすのか」に「語りにみる吃音アイデンティティー交渉 セルフヘルプグループの談話から」から掲載されました

ナラティブ研究の最前線書影

 

 

2013年11月に、ひつじ書房より、「ナラティブ研究の最前線−人は語ることで何をなすのか」(佐藤彰, 秦かおり編)に、「語りにみる吃音アイデンティティー交渉 セルフヘルプグループの談話から」が掲載されました。これは、2006年に開催された第5回国際流暢性学会(5th World Congress on Internatioal Fluency Disorders)において、元南山大学教授の渡辺義和先生と共同で発表した「Conflict talk: Conversations between expert PWS and novice PWS.」の内容を基に、加筆・修正を加えたものです。社会言語学の専門家である渡辺先生との共同研究は、とてもエキサイティングで、多くの学びを得ることができました。

 

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渡辺義和・小林宏明(2013)語りにみる吃音アイデンティティー交渉 セルフヘルプグループの談話から. 佐藤彰, 秦かおり編, ナラティブ研究の最前線−人は語ることで何をなすのか. ひつじ書房, 175-200.

  • 要旨: 「吃音=非吃音」という等式で理解されがちな吃音障害であるが、本章では、吃音を、非流暢性から発展したさまざまな現象の総合体とみなし、吃音者にとってのアイデンティティ構築を、吃音を理解する上で重要な一側面として探る。具体的には、吃音者のセルフヘルプ・グループ・メンバーたちの吃音に関する自己の語りを談話分析することにより、吃音者が語りの中で、吃音者 vs 非吃音者、過去 vs 現在、吃音障害 vs 聴覚障害等の対比を通して、自己のlooking(位置づけ)を行っていることを示した。

「吃音フォーラム in 名古屋」が開催されます

20120912

 

名古屋言友会の方から、第1回、第2回「吃音フォーラム in 名古屋」のご案内をいただきました。名古屋言友会は、1969(昭和44)年に設立された吃音者福祉を目的に活動している自助の会(セルフヘルプグループ)で、今回、吃音問題を広く社会にアピールし、吃音を共に考え、吃音を乗り越える道を探り合うことを目指して「吃音フォーラム in 名古屋」を開催されるということです。

 

第1回は、南山大学教授の渡辺義和先生による「コミュニケーションのメカニズム〜吃音と会話の仕組み〜」、第2回は、豊橋技術科学大学教授の氏平明先生による「吃音の診断基準とセラピーの可能性について」という講演がそれぞれ行われます。また、第1回、第2回とも、吃音がある人からのメッセージ、グループディスカッションが予定されています。

 

吃音がある当事者の方、吃音がある方のご家族やご友人、吃音がある人の臨床を行っている言語聴覚士やことばの教室の先生等の専門職の先生方、吃音に関心がある方など、様々な方にとって有意義な会なのではないかと思います。

 

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「吃音フォーラム in 名古屋」

  • 第1回 2012年10月7日 13:00〜16:30
    • 名古屋市北生涯学習センター 3階 視聴覚室
    • 定員 約60人
  • 第2回 2012年11月4日 13:00〜16:30
    • 名古屋市北区役所 7階 研修室(東・西)
    • 定員 約60人

第1回、第2回とも、参加費無料、参加申込み不要ということです。当日、直接会場にお越し下さい。
詳細な情報は、名古屋言友会ホームページをご覧下さい