吃音ポータルサイト : 吃音に関する資料集 : 吃音がある人の就労や仕事に関する調査(2)

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吃音がある人の就労の実態及び
吃音の受容と仕事の満足度の関係性に関する調査
−言友会会員の方を対象として−(2)

4.結果

 

【1】仕事の満足度と行動レベルでの吃音肯定尺度の得点との関係について


 仕事の満足度と吃音の受容との関係について調べる目的で、回答が有効であった129名について、仕事の満足度の状況に合わせて「最初に仕事についた時から満足している」群(40名、31.0%)と、「最初に仕事についた時には満足していなかったが、途中から満足できるようになった」群(38名、29.5%)、「満足していない」群(51名、39.5%)という3群に分け、吃音の受容の程度を測定する尺度のひとつである「行動レベルでの吃音肯定尺度」(太田ら, 2004)の得点との関係を調べた。

 その結果、「最初から満足している」群の吃音肯定得点の平均は76.10(標準偏差 17.35)、「途中から満足できるようになった」群の吃音肯定得点の平均は78.24(標準偏差 16.48)、「満足していない」群の吃音肯定得点の平均は67.02(標準偏差 18.94)であった(図1)。
 
これらの結果について分散分析を行ったところ、p=0.0071となり、3群間に有意な差があることが確認された。また、Tukey-KramerのHSD検定を用いた3群間の得点の比較を行ったところ、「満足していない」群の平均吃音肯定得点が他の2群と比べ、有意に低い(p<0.05)ことが示された。この結果は、仕事の満足度に吃音の受容の程度が影響を与えていることを示唆するものといえる。

図1 仕事の満足度と吃音の受容との関係  

図1 仕事の満足度と吃音の受容との関係