「キラキラ どもる子どものものがたり」を読みました

キラキラ書影

 

 

「キラキラ どもる子どものものがたり」を読みました。「キラキラ」の主人公は、小学校5年生の男の子、新一です。新一は、幼い頃から吃音があり、隣の小学校の言葉の教室のひげ先生こと桑真一のところに通っています。真一は、ひげ先生のところで1学年年上の翔太と一緒に吃音についての勉強を行うことなどを通して、吃音があってもあまり困らないで生活を送っていました。しかし、5年生になり、担任の先生が代わり、新一のことをよく知らない転校生がクラスに入ってきたことをきっかけに、吃音のことで再び悩むようになります…

 

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「『よくする介護』を実践するためのICFの理解と活用」を読みました

よくする介護を実践するためのICFの理解と活用書影

 

 

「『よくする介護』を実践するためのICFの理解と活用 目標試行的介護に立って」を読みました。この本は、国際生活機能分類(ICF)の研究の第一人者の大川弥生先生がご執筆された介護職の方向けに書かれたICFに基づく介護の在り方について述べられたものです。介護職の方を対象に書かれた本ではありますが、ICFの理念や設立経緯、活用の方法などについて、簡潔に分かりやすく述べられており、介護職以外の方がICFがどういうものであるかを学ぶ際にも役に立つのではないかと思います。

 

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吃音検査法が出版されました

吃音検査法

 

 

我が国における吃音の言語症状の評価法は、1981年に発表された「吃音検査法試案」が使われてきました。吃音検査法試案は、質問応答、絵カードによる単語呼称、動作絵の説明、音読等といった様々な内容の発話課題を含む総合的な吃音の言語症状の評価法として、我が国の吃音臨床で重宝されてきました。しかし、吃音検査法試案では、検査項目が多く、全ての検査を実施するに多くの時間を要しました。また、吃音検査法試案では、吃音の言語症状を詳しく分析するために、非常に細かい分類項目が設けられていました。これらは、吃音の言語症状を詳しく分析するにはとても適したものなのですが、その細かい分類項目のために、分析に時間がかかり、毎日の臨床の中で日常的に使用することが難しい面もあったようです。

 

この度、作成に携わった先生方の多大なご努力で出版された吃音評価法は、検査項目が、「基礎項目」と「掘り下げ項目」に分けられ、検査に要する時間の大幅な短縮が可能となっています。また、吃音の言語症状の分類項目にも吃音検査法試案から大きな改訂が加えられました。具体的には、吃音検査法試案に比べ、分類項目の大幅な削減が図られ、シンプルにわかりやすい分析をすることが出来るようになっています。

 

私も早速、吃音がある方に吃音検査法による言語症状の評価を実施させていただきました。検査項目が基礎項目と掘り下げ項目に整理されたことで、検査を受けていただく方の負担が軽減されたのがありがたく感じました。また、新しく作成されたリング綴りの厚紙仕様の検査図版や、分析の際の書き込み欄が大きい評価記録用紙の使い心地がとてもよく、検査結果の分析の際のストレスが少なくなったこともうれしく感じています。

 

吃音のある方の吃音の言語症状の評価法として、海外では、Stuttering Severity Instrument(SSI,現在の最新版は第4版, Riley, G.D. , 2009)が広く使われています。SSIは吃音の言語症状を0から6の7段階で評価するもので、吃音の言語症状をわかりやすく評価できる指標して広く評価されている反面、吃音の言語症状を1つの評価尺度で評価するため、言語症状のタイプや吃音時の体の緊張の有無など、様々な側面を持つ吃音を的確に表現するのが難しい場合もあります。吃音評価法では、この点を考慮し、吃音中核症状頻度、総非流暢性頻度、持続時間、緊張性、随伴症状、工夫・回避、情緒性反応の7つの指標それぞれを別個に評価する重症度プロフィールの形態を取っています。重症度プロフィールを用いることで、例えば、発話時の緊張や随伴運動は目立つが、吃音の出現頻度はそれ程多くない人など、単一の評価尺度ではうまく表することが難しい人の評価がしやすいというメリットがあると思います。

 

恐らく、今後、吃音評価法は、我が国における吃音の言語症状を評価する際の標準的な検査となっていくのではないかと思います。そして、標準的な吃音の言語症状の評価法の存在は、吃音がある人に対する臨床の発展に大きく寄与するものであると思います。

 

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小澤恵美・原由紀・鈴木夏枝・森山晴之・大橋由紀江(著)(2013)吃音検査法. 学苑社.
詳細は、学苑社のホームページをご覧下さい →学苑社のホームページへのリンク

第58回日本音声言語医学会総会・学術講演会に参加しました

第58回日本音声言語医学会

2013年10月17日(木)〜18日(金)に高知県高知市の高知市文化センターかるぽーとで開催された第58回日本音声言語医学会総会・学術講演会に参加しました。私は、大学の仕事の関係で、18日のみの参加となりました。

 

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「2013年 吃音臨床法 講習会」が開催されます

吃音臨床法研修会チラシ

 

 

吃音臨床法講習会実行委員会様より、「2013年 吃音臨床法 講習会 −小児から成人までの臨床法の提案と演習−」のご案内をいただきました。この講習会は、実際に吃音臨床の具体的な方法を提案されると共に、実際にロールプレイングを用いながら体験的に学んでいただくように構成されているそうです。ご関心のある方は、以下のファイルをダウンロードいただき、詳細をご確認いただければと存じます。

 

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  • 日時
    • 2013年11月2日(土)13:00〜17:00(受付 12:30〜)、11月3日(日)9:30〜12:30
  • 場所
    • 大阪市立大学医学部付属病院 18階 会議室4
  • 進行ファシリテーター
    • 堅田利明先生
  • 講師
    • 吉澤健太郎先生
  • 受講資格
    • 吃音臨床に携わられている専門家(言語聴覚士、通級指導教室担当教員など)

「吃音のある中学生・高校生のつどい」を行いました

 

吃音のある中高生のつどい2013チラシ

 

10月4日(金)19:00〜21:00に金沢大学人間社会5号館で、「吃音がある中学生・高校生のつどい」を行いました。今回は、6月28日(金)、8月23日(金)に続く本年度第3回目のつどいで、3名の中学生が参加してくれ、スタッフ3名(小林と現職教員の先生、学校教育学類の学生)とゲームや吃音についての話し合いを行いました。

 

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