第24回日本小児口腔外科学会のシンポジウムで話題提供をしました

2012年11月25日(日)に愛知県名古屋市の愛知学院大学楠元キャンパスで開催された第24回日本小児口腔外科学会総会・学術大会のシンポジウム2「子供の言語障害 −吃音について−」で、「ICFに基づく小児吃音臨床の提案」というタイトルの話題提供を行いました。

 

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吃音がある子どもの「困り感」を学生さんと考えてみました

現在、大学3年生の学生さんを対象に開講している「言語障害指導法」という講義の中で、「吃音がある子どもの『困り感』を考える」というテーマで、ディスカッションを行いました。

 

ディスカッションを行うにあたり、まず、映像作家の北川敬一さんが作成した吃音に向かうためのドキュメンタリー映像集「ただそばにいる」の中の吃音がある小学生や中学生が自身の吃音について語っている映像を視聴し、各自が感じたビデオに出てきた吃音がある子どもが抱えている吃音にまつわる困りごとを付箋に書き出しました。その後、

 

  • 1人ずつ順番に、付箋に書いたことを説明してもらい、模造紙にその付箋を貼り付けました。なお、付箋を模造紙に貼る時は、既に貼ってある付箋と同じことが書かれている場合は、その付箋の上に自分の付箋を重ねて貼りました。また、既に張っている付箋と似たことが書かれている場合は、その付箋の近くに自分の付箋を貼りました。
  • 受講されている学生さん同士で、これらの付箋を整理する際に、有用な何らかの観点(例えば、困り感の時間的推移、困り感を感じる場所、困り感を感じる要因など)を考え、その観点に従って付箋を模造紙上を自由に動かしながら、すべての付箋がすっきりと整理できるように並び替える作業を行いました。なお、並び替えをしている途中で、新しい困り感が考えついた時は、新しい付箋にそのことを追加して書きました。
  • 付箋が納得できるように並び替えられたら、整理した付箋をわかりやすく説明する枠や矢印、説明のことばを書き入れました。

その結果、出来たのが、下記のものです。模造紙2枚の大作となりました。今回のディスカッションでは、困り感の時間的経緯(縦方向、下から上に向かってだんだん年齢が増していく)と困り感を感じる要因(横方向、向かって右が吃音がある子どもの内的な要因、左が吃音がある子どもをとりまく環境的な要因、真ん中がその双方の要因の相互作用の結果生じている要因)の2つの観点で整理されました。学生さんは、この整理をしていく過程で、吃音がある子どもが単に吃音の言語症状だけに悩んでいるのではなく、自分に自信が持てなかったり、周囲の人のからかいや理解不足にも悩んでいるのではないかと考えられていました。また、「授業や友達との会話でうまく話せない」などの「いま、ここ」の悩みだけではなく、「就職ができるだろうか」などの「将来」の悩みも同時に抱えているのではないかと考えられていました。

 

今後、この整理されたものを元に、「それでは、このような『困り感』を持つ吃音がある子どもたちにどのような支援を行えばよいか」、「ことばの教室では、このような『困り感』を持つ吃音がある子どもたちに、どのような支援を行えばよいか」について、学生さん達と考えていきたいと思っています。

 

 

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「きつおんがあるこどものつどい」を行いました

きつおんのあるこどものつどいしおり

 

小林研究室では、これまで、計3回のつどいを開催しています。

 

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